伝説の家政婦・志麻さんのワンポイント講座

 ポイントは、野菜だけではなくお豆腐も炒めるということです。

 お豆腐には水分がかなり含まれていますが、炒めて水分を飛ばすことで、お肉のような食べ応えのある食感と風味に変わります。

 こうすることで全体の仕上がりも水っぽさがまくなり、おいしくなります。

 ぜひ作ってみてください。

P.S.)
 初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』の撮影をしていた頃は長男がお腹の中にいて、出版とほぼ同時にこの世に生まれてきました。

 そして、『厨房から台所へ』の撮影時は長男が歩けるくらいになっていました。

 そして、今は子どもが3人になりました。

 私もロマンも子どもたちも、読者の皆様に成長を見守っていただけているような気分です。

 フランス料理をがむしゃらに勉強していた若い頃も、家政婦になった今も、ずっと心にあるのはフランスの温かい食卓のシーンです。

 はじめてフランス人に食事に招かれた時、こんなにも時間をかけて、食事を楽しむことができるなんてすごいなとカルチャーショックを受けました。

 あの日からもう20年以上たちますが、私は今でも、これからも、そんな食事の時間を届けてあげられる人になりたいと思っています。

 家族が増えた今、私自身も家庭での食事の時間をとても大切にしています。

 普段忙しい方でも、週末はぜひ大切な人と囲んで、楽しい時間を過ごしていただきたいです。

『厨房から台所へ』のレシピから1品でも作っていただけたら嬉しいです。