「もう疲れすぎて家事なんてイヤ」「料理がめんどくさすぎて死にそう」──そんな悩める人たちにおすすめなのが「はじめて楽しく料理ができた!」「プロの味に救われた!」「もう献立に迷わない!」と絶賛されている『厨房から台所へ』と志麻さん初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』だ。特に『厨房から台所へ』は新聞書評で東大教授が絶賛。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプロのレシピに大変身。まさに魔法使いだ。これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。3時間で15品以上作るという志麻さん。今回は「涙が止まらなかった」と話題の『厨房から台所へ』の中から、テレビでも取り上げられた志麻さんの故郷・山口県の郷土料理「けんちょうがおいしくできるコツ」をワンポイント講座も含めて志麻さんが紹介する。(レシピ撮影:三木麻奈/著者撮影:難波雄史 初出:2022年5月4日を一部修正して掲載)
『厨房から台所へ』制作秘話
『NHK プロフェッショナル仕事の流儀』の出演をきっかけに、自分の人生を振り返ることができました。
私は家政婦という仕事をしてきましたが、ここに来るまでは本当にたくさんのことがあり、たくさん悩んだり、失敗したり、挫折したりしながら、全く先が見えなくなってしまうこともありました。
大切な人との別れや流産も経験しました。
そんなとき、
「志麻さんのこれまでの人生を書いてみませんか?」
と編集の寺田さん(初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』担当)が声をかけてくださいました。
当時、恥ずかしながらパソコンを使ったことがなかった私は、最初は手書きで原稿用紙に書いていたのですが、思い切ってパソコンを買ってみようと思い、この本をきっかけに人並みにパソコンを使えるようになりました。
『厨房から台所へ』のタイトルどおり、「厨房」から「台所」へ、私が料理を作る場所は変わりましたが、料理に対する想いは何も変わっていません。
料理は作ることも食べることも楽しむためにあるものだと私は思います。
そう教えてくれたのがフランス料理でした。
そんな私がこれまでに出会ってきた料理を思い出とともに綴ったのがこの1冊です。
私にとっては、とても大切な本になりました。
では、今回は『厨房から台所へ』の中から、私自身が選んだベスト感動レシピ第5位のレシピとおいしくできるコツを紹介したいと思います。