関節の「10年殺し」とは…
自重トレーニングに慣れたら、ジムにあるマシンやバーベルを使ったより本格的な筋トレも視野に入ってきます。前述した大腿四頭筋や大臀筋、大胸筋、腹直筋、広背筋などをターゲットに、器具を使って筋トレをおこなう、ということです。しかし、ジムでの筋トレには注意すべき点があります。
そのひとつが、「トレーニングで上げる重量が重ければ重いほどすごい」という考えに囚われてしまうこと。やったことがある人はわかると思いますが、重いバーベルが上がると、とてもうれしいんですよね。
谷本先生は「重さを求めることはもちろん大事です」とした上で、「あくまでも重さは手段であって目的ではありません。目的は強い刺激を筋肉に与えることです」とキッパリ。
谷本先生が警鐘を鳴らす、ケガのリスク。それを「関節は“10年殺し”が起きる」と表現します。つまり、今は良くても、10年後に関節に何らかの不調を訴えることがある、ということです。