医療記者の朽木誠一郎さんは最新刊『健康診断で「運動してますか?」と言われたら最初に読む本』で、1日3秒から始められる「挫折しない」運動プログラムを提唱、好評を博している。実はそんな朽木さんにも、115キロから75キロへ合計40キロもの減量を敢行した過去があった。ダイエットを成功に導く優先順位の付け方について、『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集してお届けする。
「朝一番に生きたカエルを食べれば…」
僕は新卒でいきなりメディアの編集長をした経験があります。突然、部下ができてマネジメントに奔走していた頃、必死でビジネス書を読み漁っていました。その当時に仕入れた知識を思い出してみると、PM(プロジェクトマネジメント)においては、以下の手法でタスクの優先順位が決まります。
PMには「カエルを食べてしまえ!」という言葉があります。『トム・ソーヤーの冒険』の著者であるマーク・トウェインの格言に触発されて作られた本のタイトルですが、「朝一番に生きたカエルを食べればその日の最悪事はもう終わったと安心して過ごすことができる」という意味。
もちろん本当にカエルを食べろということではなく、最初に大きなタスクや、複雑なタスクに取り組むべき、という意味で使われます。運動はどうしても後回しになりがち。
であれば、朝、起きてすぐにやってしまう。そうすれば、少なくとも「今日は結局、運動ができなかったな……」と後悔することはなくなります。