ドナルド・トランプ前米大統領は23日、ニューハンプシャー州で実施された共和党予備選で大勝した。だが同州では警戒すべき兆候も見られる。トランプ氏は予備選ではニッキー・ヘイリー氏に大差で勝利。共和党の中核を占める有権者の多くが今も同氏を支持していることや、共和党からの指名獲得に向けた勢いも強まっていることを示した。一方でニューハンプシャー州の結果は、トランプ氏が11月の大統領選挙で問題となりうる数の共和党有権者を失う可能性や、無党派層の多くから支持を得られない状況となる可能性も示唆している。民主・共和両党のどの候補であっても、最初の課題は所属政党を団結させることにある。だがAPボートキャストの調査によれば、ニューハンプシャー州の共和党予備選で票を投じた共和党員の19%は、トランプ氏が指名を獲得すれば失望して11月の大統領選では同氏に票を投じないと答えた。