中国の有力政治家たちは、株式市場に神経質になっている。上海と深センに上場する主要銘柄で構成されるCSI300指数は、2020年以降、相場急落で時価総額の3分の1以上を失い、下落基調は4年目に突入した。中国大手企業の多くが上場する香港のハンセン指数は年初来で10%安と、アジア主要株価指数の中で最もパフォーマンスが低迷している。中国株の低迷は、外国人投資家の資金逃避を加速させ、国内個人投資家をより安全な資産へと向かわせ、新興国ファンドに中国を投資先から外す戦略へと促している。