真偽の怪しい逸話によると、11世紀のイングランド王クヌートは玉座を海辺に持って行き、満ち寄せる潮を押し戻そうとしたとされる。王でもできないことがあると臣下に示すことが目的だった。21世紀の今、中国の国家主席(で事実上の国王)である習近平氏は、中国の株式市場を意のままに操れると考えているようだ。クヌート王の知恵から学ぶべきだろう。ブルームバーグ・ニュースの報道によると、中国政府は近く、中国本土と香港の株式市場を支えるために約2兆元(約41兆5000億円)の資金を投じる可能性があるという。この計画を実現するには、国有企業が国外から資金を引き揚げて中国株を買う必要があるとされる。これに先立って中国政府の最高機関である国務院(内閣に相当)は22日、当局者らは市場の安定化にもっと力を注ぐべきだとの声明を発表した。
【社説】習氏は中国株下落を止められるのか
株安対策に40兆円を投じる可能性があるというが
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