新ビジョンに向かう組織づくり
佐宗 新しいビジョンを実現するために、今後はどんなことを組織面でやっていきたいとお考えですか？
星野 「Globally Competitive Hotel Management Company」になるためには、やはり海外に出ていく必要があると思っています。私たちは現状、ほとんどのスタッフが日本人で構成されている会社で、まだまだダイバーシティのある会社とは言えません。そのため組織面においては、いかに海外の人たちが働きやすい会社にしていくかが課題です。
入社してくれる外国人は、価値観も宗教的背景も人生観も違うかもしれません。今までの星野リゾートでは、日本人という一つの大きな枠の中で日本の常識をよしとしてきたところがあります。しかし、そこも変えていかないといけない。会社の価値観としても掲げているとおり、「Matureな組織」になっていかなければいけないと思いますね。
佐宗 「Matureな組織」という価値観には、そこまでの意味が含まれているのですね。今日はとても貴重なお話、本当にありがとうございました！
（対談おわり）
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『理念経営2.0』CONTENTS
序章 21世紀の企業理念──ミッション、ビジョン、バリュー、パーパスとはなにか？
第1章【ビジョン】未来への「動力」をつくる
第2章【バリュー】「こだわり」を可視化し、自分たちの輪郭を描く
第3章【ミッション／パーパス】組織の中心軸となる社会的意思を定める
第4章【ナラティブ】理念を「自分ごと」へと語り直す
第5章【ヒストリー】会社に埋蔵された「原点」を掘り起こす
第6章【カルチャー】理念を体現する文化づくり
第7章【エコシステム】理念を育てる「生態系」をつくる
終章 意義をつくる会社へ
