正解は 2

解説 同じ業界であれば、やはり時価総額が小さな会社のほうが伸びしろがあります。

A社は同じ業界の最大手であるB社に比べて、時価総額や純利益の規模が100分の1。A社がグングン成長して、いずれ業界最大手B社と肩を並べたり追い越したりする可能性もゼロではありません。

しかし、100倍の差のある業界最大手に勝つには、よほど特別な強みがないと難しいのが現実です。

シェア10%奪取で
時価総額10倍?

一方、業界最大手B社の市場占有率(シェア)を10%でも奪うことができたら、それだけでA社の純利益は10倍になり、時価総額も10倍になることが期待できます。

そして、シェア10%を奪うのは、現実的に考えても実現可能な範囲といえるでしょう。

業界最大手と肩を並べるのは難しくても、シェアの10%を奪うのはできるだろう、ということで「10倍になる可能性を感じる」を正解としました。

業界の市場規模と
トップ企業の時価総額をチェック

また、今回の問題では市場規模の大きい医療関係の銘柄を例に出しましたが、実際に投資をするときは、その銘柄が属する業界の市場規模を考慮するといいでしょう。

業界自体の市場規模が小さく、時価総額1000億円を目指すことすら難しい銘柄もあります。

また、業界を調べるときは、その業界のトップ企業の時価総額をチェックしましょう。

ある程度成熟している業界の場合、業界トップの企業の時価総額がそのまま、その銘柄の“伸びしろの天井”と考えて問題ありません。

ポイント 同じ業界の最大手のシェアを10%奪うとすると時価総額はどれだけ伸びるかを計算

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。