半導体業界は先端半導体の設計を加速するために生成AI(人工知能)を利用している。先端半導体へのニーズは高まっているが、設計プロセスはこれまでより時間がかかるようになり、複雑さを増した。研究者たちは、チャットGPTに搭載されたAIシステムを利用し、最も複雑な半導体では半年以上かかることもあるハードウエアの設計を1カ月以内に短縮したいと考えている。ニューヨーク大学タンドン工学部のシッダース・ガーグ准教授(電気・コンピューター工学)はそう話す。米半導体大手エヌビディアと米半導体設計支援ソフト大手のシノプシスおよびケイデンス・デザイン・システムズ、そして多くの研究者がこの1年で、ハードウエアコードの自動記述と検証によってエンジニアの作業をスピードアップするAIツールを開発した。こうしたツールは、メモや進捗(しんちょく)状況を要約することで大規模な設計チームの共同作業を支援するように設計されている。
先端半導体の設計、生成AIで加速めざす
エヌビディアなどの米企業や大学が取り組む
有料会員限定
あなたにおすすめ