ビジネスでも日々の生活でもなくてはならないデジタル技術。日夜進化を続け、これまでの常識では考えられないようなテクノロジーも生まれている。デジタル時代になってさまざまな問題が起こる中で、今注目を集めているのが「デジタルエシックス」(デジタル倫理)。デジタルエシックスとはどんなものなのか、これからの社会にどのような影響を与えるのか――。その問いに答えるのが、新刊『デジタルエシックスで日本の変革を加速せよ』である。今回、同書の内容を一部抜粋して紹介する。
デジタル化イメージは
マイナス面が多い!?
デジタル化と聞いて、まず思い浮かべる言葉は何でしょうか?
AI、効率化、自動化、利便性等々、デジタル化のメリットに関する言葉を思い浮かべる人も多いでしょうが、同時に、デジタル化によって生じる課題の数々も指摘されています。
例を挙げてみましょう。皆さん、いくつご存じでしょうか?
・データの収集と利用の危険性
・データの漏洩と不正利用
・オープンデータの取り扱い
・個人情報の保護
・セキュリティ
・サイバーいじめ
・オンラインハラスメント
・デジタルフットプリント
・フェイクニュース
・デジタル依存症
・炎上リスク
・監視社会
・デジタルリテラシー
・デジタルデバイド
・AIによるホワイトカラーの失業問題
・AIの安全性
・AIアルゴリズムの透明性
・AIに対する人間の判断の関与
・自動運転車による事故の責任問題
・AIの軍事利用
・AIの判断における多様性の確保
・労働搾取
・有害情報の排除
半分以上知っていて内容も説明できる方、おめでとうございます。あなたをDX人材マスターに認定します――と言いたいところですが、実際にはそれこそが足かせになっている場合もあるのではないでしょうか?