――こうした詐欺は、自分で被害に気づくことはできるのでしょうか?
フィッシングの場合、クレジットカードを入力した後に、なりすまされていた会社の正規のサイトに飛ばされることもあります。そうなると、フィッシング詐欺の被害にあったと気づかずにサイトを離れる人も少なくないと思われます。
さらに、詐欺師側も盗んだクレジットカードで高額な買い物をするとすぐにバレてしまうのでわざと少額だけ使ったりすることもあります。最近では、オンライン決済や店頭でのカード支払いも増えているので、それが詐欺集団に利用されています。一度、時間をつくって明細に怪しい引き落としがないか調べてみるといいでしょう。
不正アプリに関しては、ロゴやアイコンを正規アプリに似せていることが多いので、ダウンロードした後も気がつくのが難しいケースがあります。セキュリティの脅威をスキャンできるツールを導入してチェックすると良いでしょう。
マルウェアに感染してSMSを勝手に送信されている場合は、ばらまいた先の知らない人から電話やSMSが来て、おかしいなと気づく場合もあります。また、SMSは1日に上限200通まで送信でき、1通あたり2〜3円の送信料がかかるので、1ヶ月ばらまき続けると1万円以上の損失になってしまいます。普段よりも通信料が高くなっているなどの異変から、初めてマルウェア感染に気づくケースも多いです。
――SMS詐欺にあいやすい人はどんな人ですか?
詐欺というと高齢者がターゲットとなるイメージが強いと思いますが、SMS詐欺でいうとスマホに慣れている若い世代でも被害にあう人は少なくありません。結婚記念日とかクリスマスを明日に控えていてプレゼントを頼んでいたところに、「荷物を持ち帰りました」とメッセージが来て「明日じゃダメだ」と焦ってリンクを踏んでしまい詐欺にあうというケースも考えられるでしょう。メッセージを受け取る人の置かれた状況によっては、被害に合いやすくなります。
物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」を受けて、4月から置き配にポイントを付与する制度が始まると報じられていますが、運送環境の変化によって宅配便に関連するSMSに新たな手口が生まれないかといった点は注視しています。