実は、同じリンクであっても、スマホのOSによって表示される情報が異なることがあります。具体的には、Androidを搭載したスマホは不正アプリのダウンロードを促すものが多く、iOSはフィッシングにつなげるものが多い傾向があります。
これは、OSの仕組みの違いによるものです。AndroidはiOSに比べて開発できる機能が多いため、Android向けにつくれる不正アプリが、iOSではつくれないのです。したがって、iOSでリンクを踏むとフィッシングページにつながるようにプログラムされているリンクが多いのです。OSの特性によって手口が異なるので、どちらの手口の危険性も知っておいてほしいです。
――実際にどんな文面を送ってくるのですか?
詐欺集団は、ただリンクを送り付けてくるだけではなくて、リンクを踏みたくなるように仕掛けてきます。例えば、金融機関の名前と「口座が凍結されました」というメッセージが届いて動揺した経験があるという人も多いのではないでしょうか。
こうしたSMS詐欺の中で、圧倒的に多いのが、偽の宅配便の不在通知です。
携帯キャリアや金融機関などになりすますケースも多いですが、昨年は宅配便に関連する詐欺SMSだけで約9割を占める月もありました。実際に使われた文面がこちらです。見覚えある人も多いのではないでしょうか?
――リンクをクリックするとどうなりますか?
実際の例をお見せしましょう。