2月10日前後から中華圏で春節(旧正月)休暇が始まる。中国大陸からのインバウンドの戻りが鈍い今、台湾からの観光客をつかむことがキーポイントとなりそうだ。台湾人は日本でのショッピングにおいて、どんな物に興味があるのだろうか? 台湾人2508人を対象にしたアンケートの結果からひもといてみよう。(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)
2023年インバウンド消費額
1位は台湾人で7786億円!
観光庁が発表した2023年の訪日外国人消費額は、台湾が7786億円で1位となった。コロナ前の19年は5517億円(中国に次いで2位)だったので、40%以上も増えている。中国本土からの訪日観光が回復途上にあることからも、23年のインバウンド消費をけん引したのはまさに台湾人といえるだろう。
これを受けて、台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営するジーリーメディアグループが、台湾人ユーザーを対象にアンケートを実施。2月8日から始まる春節(旧正月)の連休を前に、「日本での買い物予算や買いたい商品」というテーマで2508人から有効回答を得たという。
早速、アンケートの内容と結果を紹介しよう。
台湾人「日本での買い物の予算」
「10万円以上」が約5割
日本での買い物の予算について聞いたところ、「5万~10万円未満」が40.4%で最多となった。また、「10万~20万円未満」と答えた人が31.8%、「20万~50万円未満」は11.3%、「50万~100万円未満」は2.2%、「100万円以上」は0.5%いたことから、全体の45.8%が10万円以上の予算であることが分かった。
台湾人が日本で買いたい物
お菓子、食品、薬が人気
ジーリーメディアグループ作成 拡大画像表示
次に、日本で購入したい物について質問したところ(複数回答可)、最多は「お菓子」で83.1%だった。続いて「食品」が75.0%、「薬」が僅差で71.0%だった。
購入したい薬について自由記述を求めると、「アリナミン」の回答が最も多かった。そのほか、「風邪薬」や「ビタミンB群」「目薬」の記述も目立ったという。
同様に、購入したい食品・お菓子についても自由記述を求めると、さまざまな商品名や店名が挙がった。その中で、19~108票を集めた人気商品は何だったのか。ベスト14の商品・店名をランキング形式でお届けしよう。