住友ゴム工業の山本悟社長 写真提供：カーゴニュース
住友ゴム工業（本社・神戸市中央区、山本悟社長）は2月14日、2023年12月期連結決算を発表した。タイヤ事業の売上収益が初めて1兆円を達成するなど、増収増益となった。（カーゴニュース発）
＊本記事はカーゴニュースからの転載です。
タイヤ事業が初めて1兆円を突破
住友ゴム工業の2023年12月期連結決算（国際会計基準）は、売上収益が前期比7.2％増の1兆1773億9900万円、事業利益が約3.53倍の776億7000万円、営業利益が約4.3倍の644億9000万円、当期利益が約3.9倍の370億4800万円と、各利益が前期比3桁増と急回復し、特に下期の事業利益は過去最高を達成した。事業利益率は6.6％だった。
主力のタイヤ事業は、売上収益が1兆63億8100万円と、初めて1兆円を突破した。
国内市販用タイヤでは、冬タイヤの値上げと暖冬の影響で前期をわずかに下回ったものの、国内新車用タイヤでは、半導体不足の緩和で車両メーカーの生産が回復し、前期を上回った。
海外市販用タイヤは、中国やインドネシアなどの市況低迷により前期を下回り、海外新車用タイヤは欧米で増販となったことで、中国やインドネシアの販売減をカバーし、ほぼ前期並みとなった。一方、事業利益は、値上げ効果や海上運賃の下落などにより前期を大幅に上回った。
