仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――。
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は特別に、その中から二次会などで「カラオケに無理やり連れて行かれた時」の対処法について紹介しよう――。
「上の世代とのカラオケ」は正直、困る
世代も違う相手とカラオケに行くのは、ハッキリ言って悩むことこの上ない。
筆者の私はそもそもカラオケは極めて苦手である。年上の人とのカラオケとなるとなおさらだ。
流行りの曲も知らないし、逆に自分の好きな曲を相手が知っているとも限らない。異なる世代の方が一緒の際にどういった曲を歌えばいいかわからないという方は多いだろう。特にコロナ禍においてはカラオケが制限されていたために、厳しいカラオケをほとんど経験せずに就職した方もいるのではないか。
そういった方のために、世代が異なる方に対してもオールマイティに盛り上がれる歌手と曲の選定基準を、独断と偏見で述べたい。
ジェネレーションギャップを乗り越えるための「3つの選曲基準」
選定基準は3つだ。
②世代を問わず聞いたことのある曲
③アップテンポ(男性歌手の場合は特に)
この3つの条件に沿っている曲であれば、まず外すことはない。
これは、私が広告代理店時代に幾多もの苦しいカラオケで試行錯誤を繰り返してきた末の結論である。
裏を返せば、周囲が知らず、あまり聞いたことのない曲を入れるのは場が白けるということだ。
自分が歌いたい曲は、プライベートで入れればよい。仮に十八番であったとしても歌わないほうがいいだろう。
「みんながわかって、盛り上がれる」を意識しよう。
たとえば一緒に行く相手が50代の方であれば、事前に最低限「1970年代生まれの参加者がカラオケで入れる代表的な歌手・曲」を勉強しておくのがいい。知名度の高い歌手は、マイナー曲でなければある程度他の曲を選定しても問題ないだろう。ぜひ聞いて練習してもらえれば幸いだ。
若手の方はぜひ実践の場で訓練していこう。
(本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)