今さら聞けない「現代版ビジネスマナー」、非常識な大人になってない?現代でもビジネスのやり取りに電話は欠かせない。顔が見えない分、言葉づかいや話し方には注意を払い、適切な対応をとろう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

おすすめポイント

 社会に出たとたん、それまでは知らなかったたくさんの「ビジネスマナー」に遭遇する。敬語、席次、電話のかけ方や名刺交換。知らないことだらけの新人時代、周囲の真似をし、ときには間違いを指摘されながら、多くのマナーは身についていく。とはいえ、知ってさえいればしなくてすむ失敗なのであれば、「知らなかった」ことを理由に大失敗をする前に知識を身につけておきたいものだ。

『最新ビジネスマナーと今さら聞けない仕事の超基本』書影『最新ビジネスマナーと今さら聞けない仕事の超基本』  石川和男監修 宮本ゆみ子著  朝日新聞出版刊 1320円(税込)

 本書『最新ビジネスマナーと今さら聞けない仕事の超基本』はまさに、知らないことでの失敗を防いでくれる一冊だ。身だしなみや言葉づかい、電話応対などの基礎知識だけでなく、社会人としてのマインドや効率的な働き方についても網羅されている。「新人」のうちにすべてを人から教えてもらえるはずもなく、遭遇したことのないシチュエーションのマナーは自分で勉強して覚えるしかない。本書は触れる機会の限られている冠婚葬祭のマナーや、教えてもらいづらいより良い関係のつくり方、覚えておきたいビジネス用語についても取り上げられており、「今さら聞けない」知識を身につけるのにぴったりだ。

 働き方が多様になっている現代だからこそ、多様な価値観を持つ人たちが互いに尊重しながらよりよいコミュニケーションをとるために、ビジネスマナーが重要だ。「ビジネスマナーとは?」「自分が身につけるべきビジネスマナーって何?」という疑問が、これ一冊でわかる、全ての働く人のための教科書である。(泉 未来)