これまで世界のほとんどの独裁者は、決して栄華の時を長く保つことはできず、悲惨な末路をたどるのが普通でした。

 織田信長、ルイ16世、ナポレオン1世、アドルフ・ヒトラー、フェルディナンド・マルコス、チャウシェスク、ポル・ポト……。この法則を知っていると、歴史を大局で読み解くことができ、未来を見通す眼力が培われます。

 体温が上がれば発汗し、体温を下げる機能が働くのです。身体の中では、興奮させ活性化させる交感神経と、休ませ穏やかにする副交感神経がバランスよく働くことで、「ホメオスタシス(恒常性)」を保とうとしています。

 人間の世界では、「昇りつめれば下る」しかなく、「手放せば手に入り」「奪えば奪われ」「与えれば返ってくる」という道理が働くわけです。

幸せを呼び込むのは逆効果な理由

 真の豊かさを手に入れる者たちは、例外なくこの法則の働きを受けています。つまり、幸せになりたければ、まずそれを与える側に立てばよいのです。

 逆にこの法則を知らないと、どうしても他に幸せを与えることよりも、自分に幸せを呼び込むことを優先します。最初はうまくいったとしても、それはいつまでも続きません。自然は独り勝ちを許さないからです。

 この法則をどのように人生に活かすかはあなたが決めることですが、何かを行うときには、このバランスの重要性を念頭に置いておくことをお勧めします。

 仕事においても「何としても結果を出す」という強い気持ちと同時に、「ダメならダメで仕方ない」と開き直る気持ちを併せ持つことでバランスがとれます。

 そのバランスの中で自らの成長を楽しみながら実現していくライフスタイルはいかがでしょうか。