「自然は独り勝ちを許さない」元カリスマ塾講師が教え子に贈った“はなむけの言葉”が深かった社会に出る教え子たちに、学校では決して教えてくれない「人生の法則」とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

巣立ちの季節、かつて最難関校へ多数の合格者を輩出する超進学塾のカリスマ塾講師だった木下晴弘氏は、社会に出る教え子たちに、学校では決して教えてくれない「人生の法則」を伝えてきました。その法則を紹介したセミナーは、逆境に強い人材を育てたい企業の社員研修や人材育成の現場で好評を博し、受講者はのべ40万人を超えています。そこで今回、木下氏の新刊『人生の見え方が大きく変わる「対(つい)」の法則』(青春出版社)から抜粋紹介し、教え子に「はなむけの言葉」として贈った「人生の最重要法則」を解説します。

勉強も人生も、うまくいく人は、「法則」を知っている

 野球がうまくなりたいのなら、まずは野球のルールを知る必要があります。同様に、豊かな人生を歩みたいのなら、まずは人生にどのような法則が働いているかを知る必要があるのです。しかし、これは学校や塾で教えてくれません。

 人間は自然の一部ですから自然の法則に逆らうことはできません。もし逆らうなら、様々な課題を覚悟する必要があります。

 たとえば水は高所から低所へと流れます。逆らうならポンプが必要です。でも、それを造ろうとすると労力がかかる割に、引き上げられる水はわずかです。

 自然に逆らうから課題が生まれるのです。良いとか悪いとかではありません。メリットがあると判断すれば頑張るのは当然一つの選択肢です。ただ、覚悟がなければ挫折する可能性が大きくなります。とくにこれが生命や人生に関わることなら、慎重に判断すべきでしょう。