突然振られた想定外の質問に、頭のいい人はどう切り返すのか。言語化コンサルタントで『すごい言語化 「伝わる言葉」が一瞬でみつかる方法』の著者・木暮太一氏にズバリ回答してもらった。(作家・出版社経営者・言語化コンサルタント 木暮太一、構成/伊藤博之)
頭のいい人は
真正面から答えない
「いまの岸田政権について、あなたはどう思いますか」――。
突然に振られた、想定外の質問。普段、政治にそこまで関心がなく、テレビで政治に関するニュースが流れてくれば、適当に聞き流している。新聞の政治面は、せいぜい見出しに目をやるくらい。でも「普段は偉そうなことをいってるのに、意外と薄っぺらな人間なんだな」などと思われるような回答は避けたい。相手に見くびられたくはない。これからの付き合いにおいて、目に見えない上下関係が生まれて、いつも劣等感を抱かざるをえなくなるようなことは絶対に避けたい。なんと答えたらベストなのか――。
こうした思いをしたことのある人が、少なくないのではないでしょうか。
では、どう答えればいいのか。頭のいい人は、まず突然切り出された質問に真正面から答えないでしょう。