人材難に苦しむ“物流大手4社”がこぞって出資する「スタートアップ」とは?Photo:PIXTA

物流大手によるスタートアップへの出資の動きが加速している。人手不足をはじめとする物流の制約要因が顕在化するなど、物流の構造変革が加速する中、事業の持続可能性の確保や新たな成長ドライバーを見つけるため、新技術やユニークなビジネスモデルを展開しているスタートアップに投資する事例がここにきて目立つ。CVCファンドを創設する物流会社も徐々に増えてきた。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

タイミーに物流大手4社が出資

 NIPPON EXPRESSホールディングス(HD)は2月、“スキマバイトサービス”を運営するスタートアップ企業であるタイミーに出資した。今後、現場系の人材確保が難しくなることが予想される中、「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングする機能を持ったタイミーとの連携を強めることで、物流現場を支える人材の安定的な確保に力を入れる。

 NXHDは2023年1月にCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンド「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」を創設。これまでに倉庫シェアリングのsouco、インドのデジタルフォワーダーなどに出資しており、今回のタイミーで4社目となった。

 タイミーには他にもAZ-COM丸和HD、セイノーHD、福山通運の大手3社が出資しており、同社のビジネスモデルへの期待感の高さがうかがえる。