ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBS、MBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回は特別に、その内容の一部を紹介する。(初出:2024年3月19日)

1億円の貯め方Photo: Adobe Stock

貯金額をコントロールするたった一つの方法

 蓄財における基礎はやはり支出を減らすこと。きっちりと節約してムダなものは買わないようにすることでしょう。蓄財活動の基本となるのはこの式です。

蓄財量=(収入-支出)×利回り

 この3つのパラメータの中で、唯一完全にコントロール可能なものがあります。どれでしょうか? 一緒に見ていきましょう。

収入

 どんなに一生懸命働いても、労働者の収入は基本的には大きく増えません。生み出した価値や余剰はすべて会社や資本家へ。我々社会の歯車なんてこんなものです。

 転職して給料が上がる場合もありますが、その転職先でがんばったら、その後さらに収入は増えるのか? というと、やはり同じことの繰り返し。勤め人は月給の安定と引き換えに、自分の意志で手っ取り早く給料を上げるのは難しいです。

 もちろん、長くまじめに働いていれば、いずれ報われることがあるかもしれません。でも、会社で出世していくのは、必ずしもまじめで優秀な人間ばかりではなく……。「ちゃらんぽらんで調子だけはいい!」という人が意外と偉くなったりもします。

 何はともあれ、勤め人は自分で収入をコントロールすることが難しいのです。

利回り

 利回りについては言わずもがな。どれだけ金融や株などを研究しても、しょせんは世情に振り回されます。最高の頭脳を結集したヘッジファンドが、市場平均に負けちゃった! なんてこともよくある話です。投資も、努力と結果がスッキリとは結び付かないものです。

 もちろん投資の勉強はすごく大切です。けれど、ある程度まともな知識がついて投資を始めた後は、割とヒマになるのも事実。その後は相場の行く末を待つだけなので、あなたのすべきことはほとんどありません。

支出

 支出については、自分ですべてコントロールできますよね。

 1000円の支出を抑えれば、即座にかつ確実に目標金額に向かって1ミリでも進みます。これが他の2つのパラメータと大きく異なる点。

 お金を貯めたいなら他責思考はやめ、まずは自分が確実にできることから始めましょう。自分がやるべきことをやらずに、他責思考で安直に人に頼ろうとするから、変な商材にだまされてしまうのです。

とにかく、出ていくお金を減らすこと」が大切です。これなら、本当に確実に毎月数千円、人によっては毎月10万円程が自動的に手元に残ります。すぐできる絶対確実な方法です! 

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)