緊急特集『日経平均株価「最高値」の虚実』の#8では、ウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏と並び世界三大投資家と称される著名投資家のジム・ロジャーズ氏を、国際ジャーナリストの大野和基氏が緊急インタビュー。稀代の勝負師は、日本の株高の「賞味期限」をどのように予測する? ※取材日は2月26日(国際ジャーナリスト 大野和基)
>>前編『世界三大投資家ジム・ロジャーズが「日本株売買で失敗した」と嘆
日経平均は5万円まで上がる?
それとも賞味期限が迫る?
――ダイヤモンド編集部が世界の時価総額ランキングを1989年と現在とで比較した分析をしています(参照『日経平均最高値更新!34年間で激変した「世界50大企業」の顔触れと、日の丸半導体の凋落』)。このランキング、非常に興味深いと思いませんか?
89年の日本経済は、今まで世界が経験したことがないようなhuge bubble(非常に大きなバブル)でした。株と不動産の両方でね。しかし、直近の株高はまだ当時のような状態に至っていません。
――ええっと、最近の状況は、まだかつてのバブル絶頂の時ほどではない?
そうですよ、まだそこまでにはなっていないことは間違いありません。新しいホットな産業が出てくると、いくつかの株は毎日上がります。日本でも世界でもそうです。簡単にお金もうけをするチャンスが出てきます。バブルが生じ始めると、新しい投資家がたくさん入ってきます。
――となると、日経平均株価は今後4万円、5万円とさらに上昇するでしょうか?それとも賞味期限が迫っているでしょうか?