日本製鉄の本社ビルPhoto:JIJI

今年1月に社長交代を発表した日本製鉄が、新体制下の役員人事を相次いで公表している。昇進する役員もいれば、関連会社の幹部に就任する人物もいる。かつて「住金の星」といわれた旧住友金属工業入社の日鉄役員もその一人だ。日鉄の役員人事から、社長が交代しても変わらぬ「新日鐵支配」の様相を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

日鉄社員からも信頼が厚かった
「住金の星」だった執行役員の末路とは

 今年1月、国内鉄鋼大手の日本製鉄が、社長交代を発表した。橋本英二社長が「会長兼CEO(最高経営責任者)」に就任し、今井正副社長が「社長兼COO(最高執行責任者)」に就く(日鉄の社長交代については、特集『進撃の日本製鉄』の#1『日本製鉄が異例のトップ交代、怪物といわれた剛腕・橋本氏が「CEOを復活」させた思惑』参照)。

 この発表以降、役員人事が次々と公表された。当然ながら、出世する人もいれば、関連会社に出ていく人もいる。日鉄の人事を駆使したグループ戦略については、特集『バブル再来!株価を動かす重大ニュース 人事、再編、物言う株主の思惑…記者が総力取材』の#2『日本製鉄が巨額買収でグループ再編!?山陽特殊鋼、愛知製鋼…10銘柄の出資変更を徹底予測』で分析した通りだ。

 特に業界関係者の目を引いたのは、執行役員で数少ない旧住友金属工業出身者の退任だ。能力、人徳共に申し分なく「住金の星」といわれた役員の新たなポストとは。

 次ページでは、「住金の星」の末路を明かすとともに、社長が交代しても変わらぬ「新日鐵支配」の様相を見ていこう。