イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は17日、「この戦争の目的すべてをわれわれが達成するのを、いかなる国際圧力も阻止することはできない。(イスラム組織)ハマスを排除し、イスラエル人の人質全員を解放し、ガザ地区が再びイスラエルの脅威とならないようにすることだ」と述べた。この発言がジョー・バイデン米大統領に対する挑戦と受け止められていることは、米国の対イスラエル政策の変化を雄弁に物語る。エルサレムで、こんなジョークが飛び交っている。いわく、バイデン氏は以前、昨年10月7日にハマスによる攻撃を受けたイスラエルへの支援に動いていたが、現在取り組んでいるのはミシガン州とネバダ州で支持を獲得する「2州解決」だ(訳注:英語では「2国家解決(two-state solution)」と同じ言葉)――。イスラエル人は、バイデン大統領がもはやハマス打倒にめったに言及しないことに気付いている。それどころかバイデン氏は、イスラエル首相に対する非難を装って同国を非難している。