米連邦準備制度理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を23年ぶりの高水準である5.25~5.50%に据え置いた。FOMC後に公表した金利見通しによると、大半の当局者は年内に計3回の利下げを織り込んでおり、昨年12月時点と同様の見通しが示された。ここ数カ月の堅調な経済成長と予想を上回るインフレ率にもかかわらず、FRB当局者は年後半に利下げを実施するとの見通しを大きく変えることはなかった。FOMC参加者の経済見通しに大きな注目が集まった。1月と2月のインフレ指標がFRBの経済見通しにどのような影響を与えたのか、投資家が手掛かりを得ようとしたためだ。年初に物価上昇圧力が強まり、昨年後半から減速傾向にあったインフレ基調は一服している。これを受け、当局者や投資家が予想していたほど速いペースでインフレ率がFRBの目標である2%に回帰できるのか疑問視されている。
FRB、金利据え置き 年内3回の利下げ予想を維持
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