体重で健康管理する人が知らない「隠れ肥満」と「恐ろしい疾病リスク」Photo:PIXTA
*本記事はEsquireからの転載です。

 体重と健康の関連性に疑問を投げかける、新たな研究が発表されました。『メンズヘルスUK版』が、いくつかの代替案を提示します。

チェックしたいのは体脂肪率

 ほとんどのダイエットの定説がTikTok上のフードトレンドよりも早く流行り廃りを繰り返す中でBMIは長い間、例外的な存在でした。1800年代半ば以来、Body Mass IndexことBMI(ボディマス指数)は体重と身長に基づいて肥満度を表し、健康の重要な指標として使われてきています。

 ですが、新しい研究によればBMIには私たちが考えている以上に欠陥がある可能性があるとのこと。テルアビブ大学の研究者が3000人を対象に行った最近の研究によると、BMIで“健康的な体重”と考えられる男性の4分の1は、肥満を示す体脂肪レベルを持っていたということなのです。また、BMIで“太りすぎ”と判定された男性の30%は、健康的な体脂肪率だったのです。

体重で健康管理する人が知らない「隠れ肥満」と「恐ろしい疾病リスク」Photo:Getty Images

 体重には、筋肉量や骨密度といった要素は考慮されていません。ですが、どちらも体重計の数値に大きな影響を与えるものです。多くのジムオタクが知っているように、筋肉は脂肪よりも密度が高く、17st(ストーン。約108kg)で6フィート2インチ(約188cm)のラグビー選手がよく“肥満”と分類されるのはそのためです。

 ただしその逆、つまり“標準”体重の人が肥満だというケースも、比較的よくあるということに気づいている人は多くありません。「しかも、このような人たちは通常、レーダーをかいくぐっていくのです」と研究の代表者であるイフタック・ゲプナー教授は言います。