中国のファストファッション小売り大手シーイン(Shein)は、少量生産という先駆的な事業モデルで一大ファストファッション・ブランドとなったが、今度は世界的なブランドやデザイナーにエコシステムを解放することを計画している。最大の市場である米国で多くの問題に直面する中、事業戦略の転換を図る。シーインのドナルド・タン執行会長は投資家宛ての文書で、新たな取り組みを「サービスとしてのサプライチェーン(供給網)」と称した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した同文書によると、シーインは外部のブランドやデザイナーが利用できるサプライチェーン・インフラと技術を立ち上げる計画。外部のブランドやデザイナーは、新たなファッションアイテムを小ロットでテスト販売し、消費者からの人気度を確認できるシーインのシステムを活用できるようになるという。