バイデン、トランプ両氏共に不安要素
「類似点」は自党内のまとまりの弱さ
11月の米大統領選挙は予備選の山場の「スーパーチューズデー」を経て、民主党はバイデン大統領、共和党はトランプ前大統領がそれぞれ候補者指名を確実にし、前回に続く「バイデンVSトランプ」の構図になった。
再戦は予想通りだが、外交政策や移民問題、気候変動問題、人工妊娠中絶、医療保険などで両者の政策は大きく違うため、激しい政策論争となりそうだ。
その一方で、バイデン氏は高齢不安問題、トランプ氏は4件の刑事訴追問題の影響といった致命傷になりかねない不安要素をお互いが抱える。とりわけ際立つ「類似点」は、それぞれの自党内のまとまりが弱い点だ。
選挙戦は、両陣営は政策での対決色を鮮明にする一方で、「不安払拭」と「党内の結束」に注力するという展開になりそうだ。