あなたの話を「面白い!」と思って聞いてもらうには……?(写真はイメージです) Photo:PIXTAあなたの話を「面白い!」と思って聞いてもらうには……?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

仕事で誰かに話をするとき、相手が「面白い」と思っていれば、熱心に聞いてもらえるものです。でも、話術が巧みでもなければ面白い話し方もできない……。「そういうときには“希少な話”をすればOK」と話すのは、『「よい説明」には型がある。』の著者、犬塚壮志氏。どうやって話したら、相手は面白いと思って聞いてくれるのか?本記事では、あなたの話の希少性を高める裏技2つと、簡単に真似できる即効フレーズを紹介します。(大学受験専門塾「ワークショップ」情報科講師/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)

「自分の話って、つまらないと思われていないかなぁ……」
「笑いを取りにいったほうがいいのかなぁ。でも、ウケ狙いって苦手で……」

 自分の話をつまらないと思われたくありませんよね。当然だと思います。とはいえ、笑いを取るのも難しい。

 そんなときに役立つ、簡単にできる方法があります。それは、「希少な話」をすればいいのです。話の内容に相手が希少性を感じてくれたら、笑いの有無に関係なく相手は「面白い」と思ってくれます。今回は、話の内容に希少性を演出するためのテクニックをいくつかご紹介したいと思います。

希少性がない人なんていない!
すべての人が「特別なオンリーワン」

 「希少性を演出する」。このテクニックを研修やセミナーなどで紹介すると、「私は普通の仕事しかやっていない。希少性なんて持っていません」とおっしゃる方がたくさんいます。でも、それはご自身を過小評価しています。

 「希少性のある説明ができない人などいない」。私はそう考えています。なぜなら、その人が「経験してきたこと」には、多かれ少なかれ希少性があるからです。

 極端な話、その人の経験の集積は人類80億人の中で必ずオンリーワンのネタです。まったく同じ経験をしている人は、この世の中にはいません。それは、仕事などの経験が浅くてもいえることです。希少なネタを持っていないのではなくて、希少なネタを持っていることに本人が気付いていないだけなのです。