学校の授業で、塾で、部活で、友達同士で……大人が思う以上に、子どもは意見を主張したり、話し合いをしたり、物事を決めたりという場面が多いもの。そうした場で、自分の意見を通したいからといって「ハイ、論破~!」と相手を切り捨ててしまっては、上手なコミュニケーションが取れないだけでなく、周りから孤立してしまいます。本記事では、子どもに身に付けてほしい本当の対話や交渉のノウハウを、分かりやすくマンガで解説。子どもだけでなく、大人にも役に立つ“説明の型”を紹介します。(大学受験専門塾「ワークショップ」情報科講師/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)
主張やお願いをするときほど
「説明のスキル」がものを言う
コミュニケーションの本質とは、ひと言でいうと、相手と良好な関係性を築き、その関係性を維持・発展させることだと私は考えています。そのためには、相手を言い負かしたり、論破したりしなくても、コミュニケーションが取れるような“伝え方のスキル”が必要です。
中でも、ディベートや議論で自分の意見を主張するときや、先生や親に要望を伝えたいときほど、説明の作法やマナーが重要です。一方的に自分の考えを押しつけたり、ただお願いを繰り返したりする話し方では、相手を納得させられず、味方も増えません。
ここでは拙著『マンガ 頭のいい子が使う 伝わる!説明力』で紹介している40パターンの“説明の型”の中から、ディベートや話し合いの場で意見を通しやすくする“型”と、先生や親を説明で納得させるための“型”をマンガで紹介します。