「大谷の隣には水原」
という存在に映った

 いったん、これまでの経緯を振り返ってみよう。

 水原氏は大谷選手がロサンゼルス・エンゼルスに移籍したことに伴い、2017年オフから専属通訳となった。通訳だけでなく、運転手やキャッチボールの相手役も務めていたことから、大谷選手のアメリカでの生活を公私ともにサポートするパートナーと見られ、マスコミも注目した。

 2021年のオフにはエンゼルスから「最優秀通訳賞」を贈られている。これは公式な賞ではなく一種のジョークだが、ジョークだからこそ、大谷選手だけではなく球団からも水原氏が好ましく思われていたことがわかる。大谷選手も讃辞を惜しまず、「一平さんに最も支えてもらいました」とコメントしている。

 また、今年1月末には、週刊誌が水原氏の妻が元ファイターズガールだと報道されたことを水原氏がインスタグラムで否定。「ファイターズ関係者の皆さまにもご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした」と謝罪したことに、「なんで一平さんが謝るの?」と同情が集まった。

 大谷選手もこのとき「一平さん夫妻はこのような事実は一切ありません」と報道を否定、注意喚起したことから、「二人の絆を改めて認識した」といった反応が相次いだ。

 そして2月末に大谷選手の結婚が発表された。3月20日の開幕戦に合わせて韓国に飛ぶ直前に、大谷選手と妻の真美子さんが並んだ写真が公開され、報道はこれ一色となった。そして大谷夫妻の横には、水谷夫妻の姿があった。