先日の記事(https://diamond.jp/articles/-/340938)にも書いたが、6人が写るこの写真は、真美子さんだけに注目が過度に集まるのを防ぐための方法だったのではないか。この時点で、水原氏のその後の解雇を予想できた人はドジャースにもいなかったのだろう。
米スポーツ専門局ESPNが水原氏にインタビューした記事が報道され、ドジャースは20日に水原氏の解雇を発表。
水原氏はESPNによる最初のインタビューでは、「賭博の借金について大谷選手に相談し、大谷選手自身が口座から送金した」と答えたが、翌る日にはこれを撤回。「大谷選手は何も知らなかった」と説明を翻した。
26日になり、大谷選手が声明を発表した。要約すると大谷選手は賭博について全く知らず、自身の口座から送金したことも誰かにそれを頼んだこともないという内容だ。水原氏の説明は全くの嘘だったと大谷選手は説明。「正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の言葉では表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきた」というコメントは、見守ってきたファンにとっても胸が痛むものだろう。
水原氏が賭博をして借金があった上に、インタビューには嘘をついた可能性が高い。しかもそれは大谷選手を窮地に陥れかねない嘘であった。これは大谷選手のファンならずとも衝撃的な事実である。
その後、大谷選手が真美子さんを伴ってアメリカへ帰国したことは報じられたが、水原氏の行方は聞こえてこない。
「美談」「絆」の強調は
ほどほどに
長い間信頼してきた友人が自分を裏切ったと、すぐに理解できる人は少ない。疑いを前にして、たくさんの良い思い出がどうしてもブレーキをかける。逡巡を経て、その疑いを認めざるを得ないと悟ったときの衝撃は相当なものだ。大谷選手の心境はいかばかりか。