ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いていたエフゲニー・プリゴジン氏が飛行機の墜落で昨年死亡した後も、同氏とつながりがある「トロールファーム」(ソーシャルメディアに偽情報を拡散させる組織)が活動を続けていることが分かった。サイバーセキュリティーに関する新たな報告書から明らかになった。これら組織はウクライナでの戦争や2024年の米大統領選を巡り世論に影響を与えるため、今後も偽情報を発信し続けるとみられる。グーグルのマンディアント・インテリジェンス部門によれば、ロシア政府はプリゴジン氏が8月に死亡した後、同氏とより公然につながりがあったプロパガンダ組織を解体。だがプリゴジン氏と秘密裏または金銭的なつながりがあったいくつかのオンライン上の動きは、2023年を通して活動を継続し、標的とする対象もわずかに変更していったとしている。