米大リーグ(MLB)で活躍する大谷翔平選手がスポーツ賭博への関与を否定したことを受け、残る疑問の中で最も差し迫ったものはこれだろう。「銀行口座から数百万ドルが消えたことに気づかないなんて、あり得るのか」長年の通訳であり親友であった水原一平氏が、連邦当局の捜査対象となっている違法なブックメーカー(賭け業者)に多額の借金を重ねていたことが発覚した後、25日に初めて公の場でこの件について語った大谷選手は、自分が被害者であると主張した。また、水原氏を「窃盗と詐欺」で告発し、かつては信頼していた友人が自分の口座からお金を盗み、ギャンブル依存症についてうそをついたと語った。この説明だと、水原氏は大谷選手の個人資金に自由にアクセスでき、大谷選手に知られずに長期間にわたって大金を振り込めたということになる。