貿易に関するデータによると、国際的な制裁にもかかわらず、ロシアは砲弾の製造に不可欠な火薬化合物のニトロセルロースの輸入を急拡大しているが、この輸入元には米国をはじめとする西側諸国および同盟国に拠点を置く企業なども含まれている。ロシアのニトロセルロース(火薬やロケット推進剤製造の中心となる非常に可燃性の高い綿製品)の輸入量は、本格的にウクライナに侵攻した2022年に70%急増し、2023年半ばには2021年の約2倍となる3039トンに達した。米政府高官やアナリストによれば、ロシアは大砲に使われる無煙火薬の主成分であるニトロセルロースをほとんど生産していないため、海外からの調達は、ウクライナとの戦争において極めて重要な役割を果たしているという。
ロシア、火薬原料の輸入急増 西側企業も関与か
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