JR大塚駅にいたスパイの
奇怪な行動
勝丸 わかります。著作の中にも書いたんですが、JR大塚駅にいたスパイが、一番後ろの車両に乗ってすぐ降りて、そこからホームの端まで歩いて、そしてまた来た電車に乗ろうとして止めて……みたいな極端な人物もいました。
遠藤 あからさまに怪しい（笑）。こまめに行動パターンを変えないと、スパイハンターはすぐ見抜きそうですね。
勝丸 画一的なパターン化はしないですね。ただ、細かく見ていくと「こいつにはこういう癖があるな」というのはあります。電車にサッと飛び乗りたがるタイプ、端っこを歩きがちなタイプとか。
遠藤 キャラ性がつくと、ちょっと漫画的ですね。「飛び乗りのスミス」とか、「端っこのジョニー」みたいな（笑）。どれぐらいの時間で、その人の傾向は見えてくるんですか？
勝丸 大体3カ月ぐらい見てると、傾向がわかってきますかね。“駅点検派”だなとか。中央線で杉並とか荻窪の方に行って、自然を装ってぶらぶらして帰ってくるとか、好みの傾向は見えてくるものです。
『SPY×FAMILY 13』（集英社） 定価520円（税別）
『諜・無法地帯 暗躍するスパイたち』（実業之日本社） 勝丸円覚 著 定価1600円（税別）
