「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる米テック大手7社の株価が失速し始めた一方、米株式市場は上昇基調が続いている。S&P500種指数は1-3月期に10%上昇し、同期としては2019年以降で最も高い上昇率を記録。ただ、時価総額上位の2銘柄はマイナス圏に沈み、アップルは11%、電気自動車(EV)メーカーのテスラは30%近くそれぞれ下落した。グーグル親会社アルファベットは、たびたび大幅下落に見舞われながらもここ3週間は堅調で、8%高で1-3月期を終えた。マグニフィセント・セブンの他の4銘柄である画像処理半導体大手エヌビディア、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは力強い上昇が続き、市場全体を上回る伸びを見せた。一部の市場ストラテジストはこの4銘柄を「ファブ・フォー(Fab Four=素晴らしい4社)」と呼ぶ。