ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。
1000万円あれば「死にたい」と思わなくなる
私は就職氷河期を乗り越え、やっとのことで入社できた会社の入社14時間後に早期リタイアを決意しました。理由は、その会社があまりにもブラックだったからです。働き始めたその日に「定年まで働いたら、途中で過労死か自殺で絶対に死ぬ」と感じました。その瞬間から爪に火を点すような貯金生活が始まったのです。
その後、日々の貯金以外に株式投資を始めてからも淡々と節約、貯金を続け、おおむね就職後3年で1000万円が貯まりました。超エリート高収入の人ならともかく、私は非エリートの低賃金サラリーマン。まさに血を吐くような蓄財生活でした……。
ざっくりとですが、月4万5000円生活を継続して、入金が250万円×3年で750万円。残りの250万円は株の含み益やセコい収入などですね。こうして年利15%を前提とした非常識な計画だったにもかかわらず、蓄財はむしろ前倒しで進んでいきました。
1000万円はケタ変わりということで、一つの節目になります。しかし、実はこのころのことをあまり覚えていないのですね。達成した瞬間に感激して暴れまわってもおかしくなさそうなものですが……。当時の目標は5000万円だったので、単なる通過点として「まだ、20%」くらいの感想を持っていたのだと思います。
ただ、お金が貯まったことで心は軽くなりました。かなりまとまった金額を手に入れ、先のことを考えなければとりあえず数年間は逃げられる状態になったからです。
さらにポジティブな変化としては、「死ぬ死ぬ」言わなくなりました。長時間勤務やストレスフルな怒号を受けて心が弱り、ほとんど食事もしないうつ状態のようになっていたこともありました。でも、突発的に死んだら残した金がもったいないですからね。
(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)