製造や輸送に必要な原料価格の高騰は、投資家が景気拡大の長期化とに賭けていることを示している。世界のコモディティー(商品)価格の指標となるS&P GSCI商品指数は年初来で11%高となり、S&P500種指数の上昇率(9.2%)を上回っている。銅価格は10%超、原油価格は16%超上昇。金相場でさえ1トロイオンス=2343.50ドルと14%上昇し、過去最高値を更新している。この要因は、経済成長によって米国と中国からの需要が増加するとの期待にあるとアナリストはみている。先週、米中で製造業の回復を示す統計が発表されたことで、新たな買いの波が起こった。その結果、エネルギー・素材関連企業の株価が押し上げられた一方で、夏のドライブシーズンを前にガソリン価格が上昇するリスクが出ている。
コモディティー高騰、景気期待とインフレリスクを反映
価格上昇はFRBの利下げ計画を後退させかねない
有料会員限定
あなたにおすすめ