米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、何年もかけて未来の自動車メーカーの構築に努めてきた。しかしその同社が今、マスク氏を悩ませている。  テスラは急拡大の時期を経て販売台数が減少し、かつて羨望(せんぼう)の的だった利益率も縮小している。同社にとって、十分な数の車を生産できるかどうかではなく、人々が同社の車を買ってくれるかどうかが、数年ぶりに最大の問題となっている。  株価は年初来で34%下落(5日時点)し、S&P500種指数の採用銘柄で最悪のパフォーマンスとなっている。