そんな時に使うのが「トリガー」(銃の引き金)という方法です。トリガーとは心理学のテクニックです。「感情を呼び起こすきっかけ」となる事柄を自分で決めておいて、その行動をしたり、その記憶を思い出すことによって、特定の感情に誘導するというものです。
ある役者さんは、悲しくて涙を流したい時に、鼻の奥がツンとなる感覚を思い出すそうです。そうすると、身体の感覚に引っ張られて、感情も紐づいてくるのだそうです。
自分だけの「トリガー」を見つけ
感情を誘導する
プロの役者さんがやるような感情コントロールなんか絶対に無理、という声が聞こえてきそうですね。そこまで本格的なことは必要ありません。プロも使っている方法だからこそ、根拠があるんだよということが言いたかっただけです。
このトリガーは人それぞれによって違うのですが、例がないことには取っ掛かりが掴つかめないと思うので、一例として私の場合をお話しします。
桑山 元 著
私の場合は、相手が話をしているその時の私自身の「姿勢」と「心の声」をトリガー(きっかけ)にしています。
相手の話を聞いている時に、私は少し前のめりになり、心の中で「え、マジで?」「うわぁ~すご~い!」「めっちゃワクワクする情報じゃん!」などとつぶやきます。そうすると不思議なもので気分も乗ってきます。瞳孔がわずかに見開くような感覚も実感できます。
相手の好感度を上げるために始めた「瞳孔の見開き術」ですが、自分のテンションも結果的に上がるので、ウソから出たマコトのような感じになります。
この方法の良いところは、たとえ失敗して、うまく瞳孔を見開けなくても、うまく感情がノラなくても、話している相手に失礼にならないところです。
だって、この方法を試す前は、それすらやっていなかったわけですから。ぜひ、今日からチャレンジしてみて下さい。
きっかけが掴めない方は、まずは私の方法(姿勢+心の声)を試してみて下さい。そして、何度か試しているうちに、自分に「しっくりくる」方法が見つかるはずです。
今ですよ!目を見開きながら、心の中で「うわぁ~、すご~い!」「これ、めちゃくちゃワクワクする情報じゃん!」とつぶやく時は!