「眠気が一気に吹き飛ぶような熱い研修内容」「面白くて実用性の高い講義」「本当にすべてが新鮮で、時間を忘れるような30分間でした――」
4月の新入社員研修、1コマあたり30分の特別講演。話題の新刊『ビジネス会食完全攻略マニュアル』をテーマに担当編集者Sが講師として登壇したところ、なんと終了直後、書籍110冊が即売。
「こんなに買いたいと思ったのは初めて」「ビジネス会食や幹事の仕事に関する考え方が180度変わった」など熱烈な声が多数寄せられたのだ。
22,3歳の新入社員が行列をなして購入した『ビジネス会食完全攻略マニュアル』。一体なぜ、新入社員の瞳を輝かせるほど支持を集めたのだろうか?
講演した担当編集者Sは「幹事などの“雑務”への向き合い方ひとつで、自分の人生が好転することを伝えたかった」と語る。
発売から1ヵ月で2.1万部を突破し、全国的に好調に売れている本書。100人超が熱中した「眠気が吹き飛ぶ研修」の一部をで紹介する。
「幹事だけではなく、目の前の面倒な雑務一つひとつに本気で取り組むことが、あなたのキャリアを切り拓く千載一遇のチャンスになるのです」
「飲み会好き」…その「好き」は本心ですか?
さっそく本題に入っていきます。
まず質問です。みなさんは、「飲み会」は好きですか? 「飲み会が好きだ!」という人は手上げてみてください。
――(会場の7割くらい手が上がる)
ありがとうございます。やっぱり営業の部署に配属される方が多いということもあって、たくさんの手が上がっていますね。私が新入社員のときも、きっと手を上げていたと思います。
では次に、ちょっと意地悪な質問なんですけど、これだとどうでしょう?
――(会場に失笑が漏れる)
これ、「楽しみ!」という人、手を上げてみてください。
――(誰も手が上がらない)
ありがとうございます。
では次の質問です。皆さんは「幹事」の経験はありますか? どんな幹事でもいいので、一度でも経験されたことがあるという人、手を上げてみてください。
――(会場の7割くらい手が上がる)
あこれはやはりいらっしゃいますね。7割ぐらいいるかな……。
では次。これだとどうでしょう?
「この幹事やったことあるよ!」という人、手を上げてみてください。
――(数名、手が上がる)
すごい、皆さん優秀ですね。僕は新入社員当時こんな経験なかったので、すごく大変な思いをしました。
社会人の「飲み会」は正直、楽しくない
この質問で何を伝えしたかったかというと、社会人からの「飲み会」は意味が増えるということです。
社会人になってからの飲み会は、様々なパターンが増えます。友達にはなれない人でも、仕事上のパートナーだから会食をする。世代にギャップがあっても、上司と部下の関係だから40代50代の人と懇親会をする。逆に数十年後に自分が上司になったら、20歳以上年下の新人とご飯を食べる。そういう「飲み会」が増えてきます。
正直、楽しい「飲み会」ばかりではありません。私は友達と飲むのは好きですが、正直、知らない人と飲むのはあんまり好きではありません。
僕も「仕事のためだから」と割り切って、嫌な飲み会に行くことは結構あります。