「算数・数学嫌い」は多いが、世の中は数字であふれている。趣味やエンターテインメントの中にも、数学が潜んでおり、人生を楽しむ機会をロスしている点で、もったいないことだ。まずは、身の回りの数字を楽しむことから始めてみよう。※本稿は、math channel『文系オトナですが、今から数学を楽しめますか?』(笠間書院)の一部を抜粋・編集したものです。
日常生活は数にまつわる
言葉であふれている
数にまつわる言葉にはいろいろあります。みなさんはどんな言葉を思いつきますか?「無量大数」も算数・数学にまつわる言葉です。
そんな算数・数学にまつわる言葉の1つに「数の接頭辞」といわれるものがあります。接頭辞とは「単語の初めにつく言葉」のことです。
例えば「トリオ」や「オクターブ」などの言葉に「数の接頭辞」が入っています。もしかしたらこの時点で、何かピンと来た方もいるかもしれません。
それぞれ数には接頭辞があります。「1」~「10」の接頭辞はこちらです。
1…モノ
2…ジ
3…トリ
4…テトラ
5…ペンタ
6…ヘキサ
7…ヘプタ
8…オクタ
9…ノナ
10…デカ
「トリオ」は、「トリ」という接頭辞を含んでいます。右の箇条書きを参照すると、「トリ」は「3」という意味を表します。実際に、「トリオ」は「三人組」という意味です。
また、「オクターブ」は初めに「オクタ」とついています。前ページの箇条書きを参照すると、「オクタ」は「8」という意味を表します。このことから、「オクターブ」という単語には「8」という意味が含まれていることになります。オクターブとは音階という意味で、1オクターブは「ドレミファソラシド」の8つの音階があります。
ほかにも、数の接頭辞を含む単語は多く存在します。いくつか挙げてみましょう。
●テトリス→「テトリ(テトラ)」4の接頭辞
●オクトパス→「オクト」8の接頭辞
●トライアングル→「トライ(トリ)」3の接頭辞
●テトラポッド→「テトラ」4の接頭辞モノクロ→「モノ」1の接頭辞
数の接頭辞は、より大きな数にもつけられています。