「メガ」という言葉を聞いたことがありますか?マクドナルドのハンバーガーの「メガマック」やスポーツくじの「MEGA BIG」、さらにはポケモンの「メガシンカ」などいろいろなところに使われていますね。

 日常生活でよく見る「メガ」は、実は「100万」を示す数の接頭辞です!

 キロ、メガ、ギガ、テラまでは目にしたことがあるかと思います。これらは、スマートフォンやSDカード、USBメモリなどに使われています。

P48 表1同書より 拡大画像表示

 このように、数の接頭辞を含む言葉は身近なところにたくさん潜んでいます。

 ほかにどのような言葉に数の接頭辞があるか、調べてみるのも面白いかもしれません。

 また、デジタル情報の急増により、今後さらなる数の接頭辞が作られるかもしれません。どんな接頭辞が誕生するか、そしてその接頭辞がどんなところで使われるのか、楽しみですね!

クレジットカード番号の
入力ミスがすぐわかるカラクリ

 普段持ち歩いている人も多いクレジットカードにも算数・数学が潜んでいます。

 例えば、オンラインショップ等で商品やサービスを購入する際に、クレジットカード番号をサイトの決済システムに登録する場面を考えます。

 このとき、もし間違った番号を入力してしまうとどうなるのでしょうか。実は、サイト側がその場で間違いを指摘してくれます。

 本当の番号を知らなくても、正しいかどうかだけを判断できる「Luhn(ルーン)アルゴリズム」と呼ばれる方法を使っています。このマジックみたいな方法のカラクリを紹介します。

 例えば「4541 1012 3456 7883」と番号を入力したとしましょう。まずは、この16桁の番号に右から順に桁番号を振ります。

 次に偶数番目の桁の数をそれぞれ2倍します。2倍したときに10以上になってしまう場合には、14を1+4=5とするように、十の位と一の位に分解して足します。奇数番目の桁の数はそのままにしておきます。

 そして「2倍した偶数番目の数」と「奇数番目の数」をすべて足します。例の場合だと合計は「68」になります。