投資家がマーク・ザッカーバーグ氏に渡した白紙小切手は、上限が400億ドル(約6兆2200億円)のようだ。この数字は、フェイスブックや画像共有アプリ「インスタグラム」を運営するメタ・プラットフォームズが新たに示した、今年の設備投資額の予想レンジ上限だ。同社は24日に発表した1-3月期(第1四半期)決算で、予想レンジを従来から12%引き上げた。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、生成AI(人工知能)への投資を拡大する必要があると説明した。この投資額は同社の5年平均の約2倍で、年間売上高が同社よりはるかに大きいマイクロソフトやグーグル親会社アルファベットの見通しにほぼ並ぶ膨大な額だ。メタは前回の決算でも相当規模の投資計画を発表したが、業績自体が非常に好調だったため、投資家の反応は限定的だった。前回決算を受けてメタの株価は大きく上昇し、年初から今回決算までの上昇率は39%と、S&P500種指数の構成銘柄中6番目の大きさだった。
メタのAI巨額投資、投資家の許容レベルは
今年の設備投資額はグーグルやマイクロソフトに並ぶが、4-6月期の売上高は急減速の見通し
有料会員限定
あなたにおすすめ