誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
自分の価値観
他人の価値観
今日は、他人の価値観と自分の価値観を区別できているかというお話です。
私たちは、自分の価値観は、当然、自分自身の考えによるものだと思いがちです。
しかし実際は、他人の価値観や、どこからか吹き込まれた価値観を自分の価値観だと勘違いしているケースがあります。
他人の価値観に従い
自分を動かしている?
そうして、無意識に自分の価値観ではないものに従って行動していると、モヤモヤしたり楽しくない気持ちになったりするのです。
本当は自分自身の考えや信念でないことに、半ば無理やり従っているからに他なりません。
つまり、他人の価値観を自分の価値観と混同しているために、そういった現象が起きているのです。
なぜクヨクヨするのか?
ですから、自分が今やっていることや考え方が、本当に自分の価値観なのかどうか、一度立ち止まって見直す必要があります。
アテクシの周りで自分らしく生きている人は、「自分はそう思わない」と素直に意見を主張できるケースが多いです。
一方、クヨクヨすることが多く、お疲れ気味の人は、「○○しなきゃいけない」「△△はまずい」と思い込んでいるものの、実はそれは自分の価値観ではなく、「常識だから」「みんながそうしているから」「親がそう言ったから」というような他人の価値観に従っているケースがあるのです。
他人の価値観の
刷り込みに注意
こうした自分の価値観と他人の価値観の混同は、結果的に自分が心からやりたいことではないので楽しくありません。そして、疲れてしまうのです。
ですから、自分の価値観と他人の価値観をきちんと区別する必要があります。そして、自分の価値観はなんなのかを、定期的に整理すべきです。
自分の価値観以外のものは、優先順位を下げるか、捨て去ってもいいと思います。常識や他人の言うことを自分の価値観だと刷り込まれがちなので、これには注意が必要なのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。