
たまっち 著
平太郎「あっ、たしかに。この物件、高利回りだけど、よく写真を見ると、けっこうボロボロで、お風呂場のひび割れをガムテープで塞いでますよ。外壁も色褪せてて、サビとかもあるし……」
たまっち「安い物件には何かしらのネガティブポイントがあると考えるべきなんだ。たとえば場所がよくないとか、設備が古いとか」
平太郎「安くてピカピカの物件はないってことですね……。でも、そんな問題アリの物件なんて、買っても大丈夫なんですか?」
たまっち「物件が稼働して、入居者が不満を持たず家賃を払っている事実が重要だ。平太郎くんの感覚で『ここに住みたくない』と感じたとしても、住んでいる人は『この街が好き』『実家が近い』『ご近所に親しい人がいる』『職場がすぐそこ』といった理由で愛着を持って暮らしているかもしれない。自分の感覚でなく事業として問題ないかという視点を持つように
しよう」
平太郎「住居に求めるものは人それぞれだから、自分だけの物差しで判断しちゃダメってことですね」