米大統領選が熱を帯びてきた2月、無所属で出馬したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(70)の陣営は、スタッフにある発表を行った。メッセージング・ディレクターを務めるチャールズ・アイゼンシュタイン氏が「霊魂とのつながりを取り戻す」ためにコスタリカで数週間を過ごすと明らかにしたのだ。同氏はコスタリカ滞在時にポッドキャスト・インタビューを録音し、ケネディ氏が掲げる構想の一部は「実際に反感を買う」ものだが、それでも同氏が最良の候補者だと語った。同国滞在を受け、アイゼンシュタイン氏は労働時間減少による賃金カットを受け入れた。月給は2万1000ドル(約325万円)から1万4000ドルに引き下げられた。この逸話はケネディ陣営の異質さを浮き彫りにしている。多彩な顔ぶれや乏しい資金計画、さらに一部のスタッフが指摘する機能不全に陥ったプロ意識の低い雰囲気といった点で、自由奔放な政治活動の基準から見ても同陣営は際立っている。
米大統領選ケネディ陣営、カオスな内幕
カルト的な環境で機能不全、幹部は自己アピールを優先
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