まずやるべきは「家計の見直し」
Bさんは家計の見直しが早急に必要です。家計から投資をしていけなければ、貯金額200万円を投資に回したら、投資資金は尽きてしまいます。毎月5万円の投資ですから、3年4カ月、貯金を投資に積み立てた以降は、家計から捻出していけない以上、積み増ししてはいけないのです。それでは大学資金の500万円には到底及びません。
しかも、生活防衛資金を投資に充ててしまうのですから、不測の事態が起きたらどうするかというのも懸念点です。投資からお金を引き出すにも時間がかかりますし、その時の相場次第では損を覚悟をしなくてはならないかもしれません。
それまで投資に期待たっぷりで話をされていたBさんでしたが、今の状況がまずいことを理解し、急いで奥さんと家計の改善について相談すると言って帰っていきました。始め方はまずかったかもしれませんが、せっかく始めたのですから、うまく継続できるように家計を改善して、投資を続けてほしいと思います。
せっかくの家計改善も、方法を間違えると、改善された家計を長続きさせることができません。一時的な改善ではなく、長期にわたり継続できる改善、例えば固定費の見直しやムダな支出の洗い出しなどから始めると、無理なく支出を削減できるはずです。数カ月後のBさんに期待しています。